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大原建築研究室の大原です。昨日につづき連日のPROJECT UPです!
塩山の家「art house」をご紹介します。
計画地は塩山市の郊外にある閑静な分譲地にあります。
約100坪と広のですが平面形状が少し変形していました。
見た瞬間これはいい!と思いました。
通常ならば、北側に目いっぱい寄せて・・・庭を目いっぱい・・というところですが
今回はクライアントの希望で富士山の見える家にしたい!ということで
富士さんに対して正対して配置してみました。
すると自然に東西南北にちょっとした庭ができ、
そこから心地よい光や風が流れてきます。
それらの庭との関係を楽しみつつ、
一番広い庭でバーベキューなどを楽しめるようなお家にしました。
クライアントには今まで手掛けさせて頂いた住宅の中から、
そよ風を採用したシンプルで解放的な空間をもつKZM、TZT、TKLをご覧いただき
一緒に考えていきました。
スクエアなフォルムで南側に大きく開口をとり、
白とこげ茶のコントラストがきれいに映える構成にしました。
一階は基本一室空間で様々な工夫がなされていて、
約2畳の吹き抜けがあり、緩やかに人の気配と風と光を運んでくれます。
二階の子供部屋には今回も将来の生活を見すえ、
家族構成の変化に追従する可動間仕切り収納を採用しています。
では、スケッチでご紹介します。
ダイニング回りは模型でも少々わかりずらかったため、様々なアングルから
スケッチを起して検討しました。
またリビングはKZM、FKMで大変好評だった絨毯敷きで一段沈んだアナグラ的なスペースに落ち着きました。
和室はリビングと一体のコーナー的な位置にありますが、
来客時にはリビングを通らずに接客できるような構成になっています。
キッチンは見られたくない部分をさっと隠せるようになっています。
更に比較的高めに設定した、流しの立ち上がり部分を利用して収納を造ったりと
(スケッチにはないですごめんなさい)
打合せでは奥さまの希望を目いっぱい聞いてあげた優しいご主人様でした。
二階のホールは下の家族の気配を感じながらパソコンを楽しめるコーナーや
雨の日には洗濯物をたっぷり干せるスペースがあります。
目標は年末完成で現在灼熱地獄の中みんな頑張ってくれています。
明日は配筋検査です!工事経過もご紹介していきます。
大原 正