山梨県の注文住宅、設計・施工|株式会社SHOEI

株式会社SHOEIのインフォメーションページ

STAFF BLOG

スタッフブログ
2012.09.03
ART 地震に強い基礎とチェックポイント

少々御無沙汰いたしております、大原(室長)です。お盆休み前にART HOUSEが着工しました。
こちらのクライアントは、山梨中央銀行主催の勉強会「地震に強い建物とは!」という講義にご参加頂いた方です。
最前列でとても熱心に聞いて頂いていたことがとても印象的でした。
まだお子様が小さくて講義中も、もさもさ動き回っていて奥さまはとても大変そうでしたが、こうして夢の実現のお手伝いをさせて頂くことができ、とても嬉しいです。
心より感謝申し上げます。
ということで、今回は「地震に強い家とは!」に関連して、ARTの基礎工事から工事の流れとチェックポイントを解説します。

まず、基礎を造る前に地盤自体に圧をかけて強固なものにします。
建物は木造でも2~3t/m2ありますので、大き目の300Kクラスのランマーでしっかりと締め固めることをお勧めします。
その上で砕石を敷き並べ、同じくランマーで締め固めます。
art1 art2

次に、木造の建物なので土壌のシロアリ消毒を行います。一瞬の工事なので、実際に行っているかどうか写真で確認したいところです。その上にコンクリートの防湿のためにポリフィルムを張ります。

次に「捨てコン」と呼ばれるコンクリートを5cmほど打ちます。これを省略する業者もいますがあまり感心しません。
ステコンは名前のとおり基礎を現場で正確に造れるようにするための原寸大のパレットのようなもので、実際の基礎の平面形状の下書きをするものです。

その下書きに従って、型枠と鉄筋を配置していきます。建築基準法では木造住宅の基礎は構造計算しなくてよいことになっていますが、物理的に力学で検証していくとこのようながっちりした基礎になります。
art7

配筋終了後の全景です。配筋検査合格後、1回目のコンクリートを打設します。ここでのポイントは、外周廻りのコンクリートを床面(土間スラブ)と一緒につくるということです。通常、土間スラブを先行して平らにつくって、その後基礎の立ち上り部をつくりますが、1回目と2回目のコンクリートの継ぎ目から水やシロアリが侵入してきやすくなります。手間がかかる工程ですが、ぜひこのようにすることをお勧めします。
art10

コンクリート打設が終了したら、シートをかぶせます(養生といいます)。コンクートは水が蒸発して固まるのではなく、水と反応して固まるので急激に水が蒸発しないように配慮する必要があります。また打設後数日間は型枠をばらしてはいけません!しっかり養生期間が過ぎたら、残りの内部の基礎を打設します。
art11

無事きれいな基礎が仕上がりました!今週からいよいよ上部の骨組みが立ち上ります!こちらもご紹介していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
art13

余談ですが、ちょっと違うルートで帰ってみたら結構近くに「恵林寺」がありました。あまりにきれいだったのでおもわず「パシャ!」。もちろん知ってはいましたが、おはずかしながら山梨出身でありながらここに来たのは初めて?かも。富士山にもまだ行ったことがないので、子供が独り立ちするまでには登りたいなぁと思います。
art14

では。では。

by 大原 正


SUPPORT

ABOUT US

WORKS

EVENT

CONTACT